自分で決めた結果よね?

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2015-05-16 08:20:08

カテゴリー:家族のお話し

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久しぶりのデート
 
 
 
・・・と言っても検診ですが。
 
 
 
あまりにも健康なため、
 
先月の術後1年目の検診をコロッと忘れていた私。
 
 
 
予約を取り直し、ついでに気も取り直して
 
夫と2人、片道2時間半のドライブ。
 
 
 
結果は2人ともすこぶる順調な回復ぶり。
 
 
 
主治医の太鼓判を頂いて
 
ちょうどお昼をまわったのでお食事に。
 
 
 
「カツ丼でも食いてー!」
 
と言う夫と共に入った和食のお店。
 
 
 
なのにメニューを広げる手は
 
海鮮ページを行ったり来たり・・・
 
まだまだ煩悩に溺れている様子。
 
 
 
夫は決してナマ物には手を出さないけれど、
 
主治医に厳しく禁止されているわけではありません。
 
 
 
「リスクを踏まえた上での自己判断」
 
という感じです。
 
 
 
それでも、
 
移植コーディネーターさんからは
 
手術前から色んな方の恐ろしい事例を
 
沢山聞かされているので、
 
夫は今のところ踏みとどまっている様子。
 
 
 
お医者様にも2通りいらっしゃいます。
 
 
 
せっかく移植して普通の生活を
 
楽しめるようになったのだから、
 
どんなに好きでもナマ物くらいは我慢して、
 
リスクは可能な限り排除した上で
 
貰った臓器を少しでも長持ちさせなさい・・・
 
とおっしゃるお医者様。
 
 
 
それとは対照的に、
 
せっかく移植して普通の生活を
 
楽しめるようになったのだから、
 
リスクを理解した上で、好きなモノを食べ、
 
思う存分自分の人生を謳歌しなさい・・
 
とおっしゃるお医者様。
 
 
 
どちらも、仰る事はごもっとも。
 
 
 
提供者の私としては、
 
正直、せっかく提供した臓器。
 
リスクは侵して欲しくありません。
 
そんな事で再び機能を失うような結果になったなら、
 
なんだか「無駄なこと」をしたような気もします。
 
 
 
でも、『夫』本人の人生を考えたらどうなんだろ?
 
例えリスクはあったとしても、
 
本当に食べたいものが食べられない人生は
 
楽しいんだろうか・・
 
 
 
元々、食べることが大好きな人なので
 
大好きなモノを食べられないのは
 
相当辛いんじゃないだろうか・・
 
 
 
聞くと決まって
 
「いやいや、他にも食べられるものは
 
沢山あるから、全然気にならないよ」
 
と言ってくれる夫。
 
 
 
でもね、今日のようにメニューを広げては
 
お刺身やお寿司、海鮮丼のページを
 
食い入るように眺められると・・・
 
 
 
まぁ、いいか。
 
結局、最終的に選ぶのは夫自身。
 
 
 
リスクを含めて全てを見渡した上で
 
自分にとって最高の決断をする。
 
 
 
数ある選択肢の中で、
 
例えどれを選択しようとそれが夫の決断ならば、
 
私が口出しすべき部分では無いのかも知れない。
 
 
 
夫は夫の人生を楽しむ権利があるし、
 
それをサポートさせてもらう時間が
 
与えられただけでも、私の願いは充分叶っている。
 
 
 
夫も、私も、そして誰もが、
 
最終的に自分で決めた人生を歩いている。
 
 
 
ついつい自分の今歩いている人生を
 
環境や周囲の人のせいにしたりしがちだけれど、
 
結局、この人生を選んで歩いてきたのは自分自身。
 
 
 
そんな事を考えながら、
 
お肉山盛りの丼モノを
 
美味しそうに頬張る夫を見つめていた私。
 
 
 
この人と一緒に居ることに決めたのも私。
 
この人に臓器を提供しようと思ったのも私。
 
 
 
そう考えると、今の人生は
 
私の思い通りになっていることに気付く。
 
 
 
決して流されたわけじゃなく、
 
自分で選んだ生き方。
 
 
 
感慨深い思いで見つめていた私に
 
夫が聞いた。
 
 
 
「そんなにこの肉食いたいの?」
 
 
 
ショック!
 
 
 
どんなに深いところに思いを巡らせていても、
 
夫から見ると私は「ただの食いしん坊」
 
にしか見えないらしい。 
 
 
★ ★ ★
 
 

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